圳で凧揚げ!〜その2


昨日の日記の続き。
お化粧やさんの小道具を尻目に下山を開始した私たち。

下山途中でも足のない人、腕のない人、はたまた全身ヤケドの人……いろんな人たちに会いました。昨日に引き続きくどいですが、どうしてこういう状態に陥る人が続出するのか……香港の街中でも見かけるけれど、深圳ののどかな公園でも見かけるなんて……そしてまたしてもどうにかしてあげたいけれど、どうにもしてあげられない自分がイヤになりますが、中途半端なことはしてはならない、ここは日本ではなくて外国なんだと自分に言い聞かせました。


そして下山後、芝生の上でしばらくのんびりしていたのですが…。


公園にはいっぱい「物売りさん」がいます。凧を売ったり、シャボン玉セットを売ったり、はたまた新体操の小道具みたいなおもしろいものを売ったりしてます。大人もいっぱいいますが……


子供の物売りさんもいっぱい。我が家のがきんちょどもより小さい子も必死で物売りしています。


1月1日なのに。一応、中国では「旧正月」がほんとうのお正月とはいえ、中国でも1月1日は祝日。お休みの日なのに、こどもが必死で働いています。


物乞いをする人を見たときもショックでしたが、ある意味それ以上にショックだったのが小さい子が正月早々働かなくてはいけないという現実でした。うちの子供たちは前日にはおとりよせのお寿司を食べて年越しして、そしてお正月にはお年玉をもらって(小額ですが)そして凧揚げに遊びに来てる。それなのに、同じ年くらい、いえヘタするともっと小さいこの子たちは寒い中一生懸命おうちの手伝いをしている……。きっと年越しなんかもしてないだろうし、今朝は何時から働きに来ていて、夕方何時に引き上げられるのかしら……?


小さな男の子から「彩帯球」という新体操の小道具みたいなものを2つ買いました。ひとつ5元。75円です。「彩帯球」は武漢の工場で作られています。
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最初、この子に「これはいくら?」って広東語で聞いてみても、きょとんとしてました。メモを出して「 元」と書いてみても、きょとんとしたまま。すると顔立ちのそっくりなお姉さんらしき子が近寄ってきて空白のところに5っていう数字を書いてくれました。「5元」ってことでした。どうみても小学生らしき男の子が数字が書けない現実にまたもやノックアウト。しばらく「彩帯球」を手にしたままぼうっとたたずんでいたところ……


裕福そうな家族連れから声をかけられました。北京語だったので何がなんだかわからず「ごめんなさい、日本人なので北京語わかりません」と返答したところを旦那が見ていて大爆笑。北京語が少しだけわかる彼に言わせると、どうも私は「物売りさん」に間違われたとのこと。「それいくら?」って聞かれてたよ、と爆笑する彼に、いつもだったらやりかえすところですが、今日はそんな気分もでなくて……


物乞いする人、物を売る人、成功して裕福な人、どこまでも自己中心な人……今日一日でいろいろな中国の人を見かけました。


その後買い物をするために移動していたところ、建設ラッシュ中のため出稼ぎに来ている人たち飯場に遭遇。写真ではこぎれいそうですが、現実はすさまじくて…


日本という国は幸せなんだな、と痛感した次第です。正月早々、いいお勉強になりました。


今日の写真は蓮花山公園の新年飾りつけ。赤いちょうちんと菊の花のプロムナードが延々続いていました。