はてな年間100本映画クラブ[014]『SKY・HIGH〜スカイ・ハイ〜』


X-MENシリーズなどのアメコミ、ハリーポッターシリーズ、そして学園モノが大好きな人ならきっとハマります。カート・ラッセルケリー・プレストンの二人が怪力&飛行能力のあるヒーローを派手なコスチュームに身を包み、マントをたなびかせながら嬉々として演じているのがなかなか乙です。それぞれコマンダージェットストリームという名を名乗りヒーローとして大活躍。世を忍ぶ仮の姿は不動産やさん。そんな二人の間にはウィル・ストロングホールドという一人息子がいます。

ヒーローの子供であれば、高校生になったら空に浮かぶ「スカイ・ハイ」(SKY HIGH→スカイハイスクールってことです)に入学することになっています。入学初日を迎えてもまだヒーローとしての才能が花開かないウィル。父の怪力も、母の飛行能力も受け継いでいません。彼には幼なじみのレイラがいます。レイラもヒーローの子供で、草花を成長させる能力を持っています。レイラはウィルのことが好きなんだけど、鈍いウィルはお友達としてしか彼女のことをみていません。

スカイ・ハイには地上からスクールバスに乗っていくのですが、ここでもう「ハリーポッターシリーズ」ファンならにんまり笑うことうけあいのパロディシーンが登場!
登校早々、才能のある「ヒーロー組」と才能に恵まれずヒーローのサポート役に徹するための勉強をさせられる「サイドキック組」のどちらかに振り分けるクラス分けが行われます。バスの中で仲良くなった友達はみなサイドキック組。レイラは「クラス分けをするために、自分の才能を見せるつもりはない」と拒絶してこれまたサイドキック組に。才能が花開かないウィルはもちろん同じクラスです。

クラス分けの後のランチタイム。ウィルを執拗に睨むイケメンがいます。「あれは誰?」と聞いてみると、なんと彼、ウォレン・ピースの父親は、悪の道に陥った折ウィルの父親であるコマンダーにより刑務所送りにされたという過去を持つ男だったのです。なるだけかかわらないようにしていたのに、上級生のイジメにより足をすくわれたウィルは運悪くウォレンの頭にランチプレートをぶちまける羽目に。激怒したウォレンはカフェテリア内にもかかわらず、彼の才能である火の玉を次から次へと投げ飛ばし、ウィルを追い詰めます。逃げ惑うウィル。その間にカフェテリアは半壊状態です。机の下を這って逃げるウィル。その上から火の玉をどんどん投げるウォレン。机の端まで行ったとき、ウォレンの攻撃はレイラたちへ向かおうとします。ウィルは無意識に「そいつらに手を出すな!」と叫ぶやいなや机を持ち上げ立ち上がります。そう、とうとうウィルの眠っていた才能が土壇場で目覚めたのです。

才能が目覚めたウィルは、入学当時から気になっていた学校の上級生グウェンと付き合うことになり、しかもサイドキック組からヒーロー組へとうつることになります。有頂天になるウィル。そんなウィルを悲しそうにみるレイラ。レイラは学園祭にウィルを誘いたかったのに、鈍いウィルはグウェンと行くといいます。レイラはウォレンに頼んで、あてつけで一緒に学園祭に行ってもらうことにします。ウォレンもウィルへのあてつけならいいよと快諾(?)。その約束をして以来レイラはキャンパスでもウォレンとべたべた。ウィルがそばを通るときは我慢するウォレンでしたが、通り過ぎると「べたべたすんな」とひと言。

一方ウィルはグウェンのわがままにふりまわされっぱなしです。いい加減嫌気がさしていた折にグウェンがレイラに対して言い放った悪意あるひと言にぶち切れ別れることに。でもなかなかレイラの心をとりもどせません。しかも、グウェンのわがままで開いたホームパーティを両親に見つかる羽目に。「罰として学園祭へ行かせないようにする?」という母。それには及ばないという父。ウィルは「いいよ、もともと学園祭には行く気がなかったから」とすっかりしょげます。そんな様子をみた両親は何かあったのか?と心配しますが「聞かないで」というウィル。

いよいよ学園祭の日。留守番をしていたウィルはふとした目にした父の卒業アルバムの中にとんでもない事実を発見します。その事実とは・・・・。



これから先はご自分でご覧になってくださいね!分かりやすいラストですが、そこに行くまでの過程がなかなかひねってあっておもしろいです。
それに、随所に「あ!このシーンはあの映画のパロディね!」と思うところがてんこもり。

そうそう、「トワイライト」のファンの方にはおもしろい情報が。それは、レイラ役のダニエル・パナベイカーという女優さん。この方は実は、ベラ役にノミネートされている方なのですよ!
http://www.stepheniemeyer.com/twilight_movie.html

ダニエル・パナベイカーさんはこちら
http://us.imdb.com/name/nm1263939/

ウィル役のマイケル・アンガラノくんは、子役出身で、スターウォーズアナキン・スカイウォーカーの子供時代の候補だった人です。最近「ディア・ウェンディ」とか「ロードオブドッグタウン」などにも出てます。
http://us.imdb.com/name/nm0029400/

ディア・ウェンディ

ロードオブドッグタウン