　パンダチ - nohachanの日記

月イチでお披露目している私の宝物シリーズ。今月は「パンダチ」。いわゆる朝鮮箪笥。韓国（や北朝鮮）特有の家具です。今から10年くらい前に旦那が買ってくれました。

まだその頃は九州に住んでいて（なつかしいなあ）、子供もまだ小さくて（このときはムチムチしてかわいかったのに、いつのまにかゴツゴツしてかわいくなくなってしまった）、ほとんど家にこもっていたんだけれど（今は出ずっぱり）、町に一軒だけあった骨董やさんが好きで（ここはかわらず）、ちょこちょこ出入りしてはお皿とか小物ををちびちび買っていました。そんなある日、店先に茶色い大きな箱がでん！と置かれていました。それが、このパンダチです。ほとんど一目ぼれ。おそるおそるお値段聞いてみると「１２万円」とのこと。パンダチにしたら安いんですけど、私にとっては１２万円は大金です。そっかぁ１２万円かあ。じゃあ無理だね・・・・

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それ以来、お店の前を通るたびにため息をつきながらパンダチをながめていました。そうこうするうちに1ヶ月ほどたちました。ちょうどそんなとき、偶然旦那とそのお店の前を通ることに。
私「このお店にさあ、欲しいものがあるんだけど」
旦那「えー？どんなの？」
私「これなんだけどさあ」
旦那「こりゃ何だよ」
店主「朝鮮箪笥です。ここをかぱって開けるんですよ」
旦那「ふーんおもしろいじゃん。これいくら？」
店主「１２万円です」

あーあ、値段がバレちゃった。これでもうダメだな・・・・と思っていたら

旦那「ねえ、ホントにコレが欲しいの？」
私「うん。でも値段が高いからいいの」
旦那「あのーすみません。これもらえますか？」

もう、びっくりです。でも私以上にびっくりしてたのが店主さん。「あのーご主人、ホントに買うんですか？」って言いましたっけ。失礼ですね。でも、旦那が本気だということが判ったら「こんな若い人が奥さんのために安くはない買い物をしてあげるなんて感激した！」と言ってくれて、値引き＆消費税サービス＆配送料無料で１０万円ぽっきりにしてくれました。

といった経緯で我が家に来たパンダチ。中をあけると戦前の日本語新聞が貼ってあります。きっと朝鮮半島がまだ日本だったころに日本人家族に使われていたものなんでしょうね。

それにしても、あの時何で買ってくれたんだろう？何度か聞いてみようかと思ったけれど、実は未だに聞いてないの。多分、これからも聞かないと思うけど、いつかは聞いてみたいなあ。「ねえ、何で？」って。

買おうかなぁ〜