のだめが千秋と競演したかった「ラヴェル ピアノコンチェルト」について
今日は(も)オタクねた。
日本では公開が終わってしまい、DVD化を待つだけの「のだめカンタービレ最終楽章 後編」。香港では5月27日から公開でした。
前編はもう日本でもDVD発売済み
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千秋様コンプリートDVDも出てるそうな(笑)
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日本での後編の発売は……
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意外と香港の方が、後編発売早いかも(笑)。
それはさておき…
話がそれましたが、今日のお題は「ラヴェル ピアノコンチェルト」。ラヴェルの唯一のピアノ協奏曲。
解説はウィキで。
のだめのマンガを読んでて、ラヴェルのピアノコンチェルトが出てくる場面をみたときは、もうめちゃくちゃ興奮しました。だってこの曲大好きなんですもの。第二楽章はちょっとたいくつなのですが、第一楽章がとってもキラキラしてるのと、第三楽章の疾走感が大好き。
ちなみに、どの場面で出てくるかといいますと、マンガ&映画をご覧になった方はもうすでにご存知のはずですが、のだめが勉強のために出かけたコンサートでふと耳にしたのが、この「ラヴェル ピアノコンチェルト」。帰宅後すぐに「この曲、すごく素敵です。先輩と次に競演したい!!」と言い放つやいなやピアノで再現しはじめるのですが、それを耳にした千秋は大ショック。というのも、この曲は孫Ruiの復帰デビューリサイタルに指名された千秋が指揮する項目に入っていたから……。「この曲、先輩と一緒に競演したい」と一人浮かれるのだめに、なかなか言い出せない千秋。結局、言い出せないまま、他人の口から「Ruiと競演することになっている曲」ということを聞かされ、ずどんと落ち込んでしまうのだめ……
というシーンの曲ではありますが、これがとにかく素晴らしい。内容については、ウィキや、劇中で千秋が熱く語っているので、私の感想は横に置いといて……
横に置くなら、何で日記を書くの?
それは……
数あるピアニストが数あるオケと競演している名作ですが、私が好きなのは
キラキラしてるピアノが素敵なユンディ・リ&小沢征爾 ヴァージョン
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そして……元夫婦のマルタ・アルゲリッチとシャルル・デュトワの組み合わせ ヴァージョン
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のだめと千秋の関係…。のだめのモデルは矢野顕子さん、千秋のモデルは坂本教授こと、坂本龍一さん、という意見があったりしますが、内心私はマルタ・アルゲリッチとシャルル・デュトワのほうが正論じゃないのぉ?なんてひそかに思ってます。8年越しで結婚した割りには、夫婦喧嘩の果て(ちなみに、これは日本公演中のことで、マルタはコンサートをキャンセルして出国してしまいます)、あっさりと離婚してるのですが……。
YouTubeに残っている、マルタ×シャルル・デュトワの「ラヴェル ピアノコンチェルト」。こちらに興味深い演奏があります。いつもは作曲家の指示よりも遅く演奏することが多いマルタなのに、この演奏はかなり早いピッチで全曲(といっても第二楽章はゆっくりなのですが)駆け抜けてます。
「ラヴェル ピアノコンチェルト第三楽章 マルタ・アルゲリッチ×シャルル・デュトワ」
もうすっかり白髪がめだつマルタですが、演奏は超一流。安心して聴けるし、終わったあとは拍手ものなのです…
ですが……こともあろうに…
映像がYouTubeから削除されてる(汗)
が、とりあえず、先に解説させていただくと〜(あとでご紹介する、リハーサル風景の第二弾のところに前述のYouTubeで削除されてる本番風景が入ってるからです)
演奏終了後のマルタに注目!!!!
ピアノコンチェルトでオケと競演したピアニストは、通常、指揮者にまずまっさきに挨拶にいきます。が、元旦那である指揮者を無視して、まずはコンサートマスターに握手を求めにいくマルタ。肩透かしをくった元旦那はややずっこけ気味。
それでも、最後はマルタも元旦那のところに戻ってきて…かわいくも「だめだった〜」みたいなことをぼそっとつぶやいてるのがみてとれます。
ソレに対し、元旦那である指揮者は「よかったよ」「よかったから」ってなぐさめてます。
そしてきゅっと抱きしめられた元妻はあっという間に笑顔になって(あっという間に、っていうのがミソ)
観衆に挨拶。
いいなぁ、こういう関係。
前述の動画が削除されてるので、リハーサル風景にて引用させていただくと…(前半はすっとばしていいので、本番の演奏が始まる後半の終わりのほうだけご覧ください♪)
リハーサルをみてみると、「テンポを遅めに弾く」のが好き(彼女の演奏スタイルはこういう感じ)というマルタに対し、シャルルがなんだかんだと突っ込みを入れてるのがよくわかります。
で、後半3分15秒くらいから、本番の第三楽章のシーンが入ってるのですが、通常の彼女の演奏からすると倍速に近いような演奏が聴けます……。特に4分30秒過ぎから最後までは超はやい!!
自分の演奏スタイルを捨ててまで、元旦那の指示にしたがって高速弾きをしたマルタはすごいと思います。で、終わってみれば、リハーサル中いろいろいちゃもんを付けてきた元旦那への腹いせにとしか思えない、指揮者無視のコンサートマスターへの突撃!!。一瞬指揮者兼元夫(笑)を見やるのですが、ぷぃっとコンサートマスターのほうに行っちゃうのが、なんとも笑えます。表情がとってもかわいい!! まるで子供みたい。それでも最後はちゃんと挨拶にいくし、元旦那も肩を抱いてちゃんとお話しているのでほっと一息。
別れた後も、元旦那と音楽を通してつながりあえているマルタ・アルゲリッチのことが少し、いえ、かなりうらやましかったりする私なのでした。
マルタのもうちょっと若いときの映像で、礼儀正しく(笑)しかも、全楽章揃っているのがこちら。
のだめの映画でメインに演奏されていた第一楽章。実際にコンサートで演奏している孫Ruiと、妄想しているのだめの映像がカットバックで入り込むのがとても印象的でした。
たいくつな(笑)第二楽章。CDを聞くときもこれはすっとばします(笑)。
最初のテーマがそのまま最後に使われるというところがなんとも凄い第三楽章。マルタが最後の最後で「どう?うまくいったでしょ?」っていう感じで弾き終わるのがこれまた痛快。このときのマルタは、にこやかに指揮者に駆け寄ってます(笑)。で、このときのマルタは乗りに乗っているようで、彼女にしてはかなり超高速弾き(だと思います)。演奏終了後、しばらく場内の様子が映っていますが、観客の拍手もすごいし、気がつけば、オケのメンバーが「足を踏み鳴らして敬意を表している」地響きがどんどんとつたわってきます。
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