オリンピック開会式の吹き替え騒ぎについて


ネットでは結構大きなニュースとして取り扱われていた「オリンピック開会式」の吹き替え騒ぎと一部映像CG化のお話。こちらでは大騒ぎになるかな?と思ったけどそうでもなくて、新聞がとりあげていたくらい。私が見る限り地上波テレビのニュースには出ていなかったです。いつもは新聞を買わない私も、このたびは買ってみました。というのも、「吹き替え騒ぎ」のほうに興味があったから。

開会式を見ていて、赤い服を着た女の子が「歌唱祖国」というタイトルの歌を堂々と歌い上げるのをみて、かわいい上に声がいいのにも驚いたけど、それ以上にあまりの度胸のよさにびっくりしました(絶対私だけじゃなく世界中がびっくりしたはず)へぇ…この子何歳なのかしら?この状況の中で声も震えず歌い上げるなんてすごい!!うちの子だったら絶対(というか私でも)無理!!翌日のニューヨークタイムズのトップに彼女の写真が出たくらいだから、世界中の人が彼女に注目したのはまちがいない。

なので、吹き替え騒ぎを聞いたとき、最初「やっぱり緊張してミスしちゃいけないから事前録音して口パクで歌わせたのね」って思っちゃいました。でもよくよく見ると「歌っていたのは別の子」というニュースに二度びっくり。



ここで情報を整理すると
赤い服を着ていた女の子:林妙可ちゃん、7月で9歳になったばかりの北京在住の女の子。6歳くらいからタレントとして活躍してます。松下電器とかトヨタの中国での広告にも出てます。
ホントに歌った女の子:楊沛宜ちゃん、北京師範大学付属小学校1年の7歳の女の子。


あの歌を(裏方だけど)歌ってた楊沛宜ちゃんはたったの7歳というのにびっくり。7歳であんなに歌がうまいなんてすごすぎる。


で、なんでこういうことになったかを紙面におってみると…なんじゃこりゃ?な理由に遭遇。そんな理由なの??


その理由とは……記事をご覧ください。

「林妙可是由一名七歳女子楊沛宜幕後代唱、而不譲楊沛宜出鏡、是因為外形不[多+句]可愛、為了国家的利益、最終選択林妙可。

つまりずばり「妙可ちゃんが沛宜ちゃんに幕の後ろで歌わせて表に立って、沛宜ちゃんが姿を現さなかった理由は、沛宜ちゃんの見た目がブサイクだったためで、国家的利益を考えて最終的に妙可ちゃんを選んだ」ってこと。

ひええ、つまり大人の事情、いや国家の事情ってことね…。「ブサイクだから」っていう理由で吹き替えさせる……そりゃないよ。よくよく記事を読んでみると、下のほうに「沛宜ちゃんはちょうど歯が抜け替わる時期で見た目が損なわれる部分があり、開会式を完全無欠なものにするには不適合だったから(吹き替えにした)」っていう理由も付け加えられてました。歯が抜け替わるのは人間だったら仕方ないことなのにね!!!ここまでボロクソに言われる沛宜ちゃん、どんなにブサイクなのかしら?と思いきや、全然普通。確かに口元はすきっ歯だけどこれはこれでまたかわいくていいじゃない!!


どうして沛宜ちゃんを出さなかったのかな?こうやってあとでばれたほうが「開会式が完全無欠なものにはならなかった」ってことになっちゃうのに。
いっそのこと、沛宜ちゃん本人に閉会式で歌わせたらいいのにね!!そっちのほうがすっきりするんじゃないの?

しかし、沛宜ちゃん「ブサイクだから」って言われちゃってホントかわいそすぎです。それもすきっ歯だからっていう理由なんて。歯が生え揃ったらぜひリベンジしてください(誰に?)

一方でこの事実がわかったからこそ妙可ちゃんのすごさもわかってきますよね。自分の歌声を事前収録しての口パクだったらまだしも、他人の歌声にあわせる口パクを開会式という大舞台の上で堂々とこなしたということ。やはり只者ではないです。わずかなタイミングのずれも赦されない口パク。自分の歌声の事前収録にだって合わせるのは大変なのに……。それも結構ギリギリのタイミングで決まったらしいです。
でも、一方でこの妙可ちゃんの最新作映画の出演料がかなりお高いらしいことも発覚!!3分間の出番で900万円のギャラ。つまり1分300万円!!しかも、この価格はお友達価格なので、ホントはもっと高いんですって(笑)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080813-00000067-scn-cn

う〜ん、ただの美少女以上の子なんですね、妙可ちゃん。今回の吹き替え騒動が発覚しても、中国国内では妙可ちゃんに同情的な意見が多かったらしく、そこは私もホッとしてます。かわいいからかえってバッシングうけたりしないかな?ってちょっと心配してました(かげながら)。


まあ、それにしても恐るべし7歳と9歳です。7歳であの歌唱力、9歳であの舞台度胸。中国は広いなぁ。



今日の写真は湾仔にある「洋紫[草かんむりに刑]広場」のモニュメント。イギリスから中国に香港が返還されたときに、中華人民共和国から記念として送られたモニュメントです。なので、中国人観光客に大・大・大人気スポット。昨日の日記で船に乗った話をかきましたが、その帰りに寄ってきました。わずか10分くらいしかいなかったけど、その間に10組はカメラのスイッチ押してあげました。一組が頼むと次から次へとわらわらと押し寄せてきて……。恐るべし中国パワー(笑)。断れよってお思いでしょうが、どんどんカメラを手元にねじ込んでくるのです。ちゃんとつかまないと落としたときに100倍怖いってかんじです。それなら撮ってあげようってことになりました。しかし、みんな我が家よりいいカメラ持ってたし、ブランド物わんさか持ってました。いいなぁ。