鳥と熊と野兎と魚〜Bird, Bear, Hare and Fish〜


めちゃくちゃ遅ればせながらスティーブン・キング御大の「ダーク・タワー」シリーズを読み始めました。ずっと読みたかったのですが、なかなか手が出ず……今頃になってひょんな経由で格安で全巻入手することができ、今月に入ってから読み始めてます。

私にとって「スティーブン・キング」さんと言えば、ホラー小説家というイメージしかなくて(もちろん「グリーンマイル」や「アトランティスのこころ」などのホラーじゃない小説があるのも知ってはいますが)、とっつきにくかったのですが、いざ読んでみると……


え?何この人、こんな甘い描写もできるのっ?とびっくり。お見それしました。翻訳版は新潮文庫から全7巻(これが上中下巻などに分冊されていて計16冊!)で出ていますが、その中ほど「ダーク・タワーⅣ −魔道師と水晶球−」にノックアウト。美しくて哀しい恋の話が載っています。「ダーク・タワー」の主人公ローランドが14歳のときに恋におちた相手スーザン16歳。そこでのキーワードが「鳥と熊と野兎と魚」。本編ではこの短いセンテンスだけですが、「Stephen King Poems Competition1999」で毎月この「ダーク・タワー」にインスピレーションをうけた詩の優秀作品が発表されていて、7月度の作品が「鳥と熊と野兎と魚〜Bird, Bear, Hare and Fish〜」でした。
http://www.horrorking.com/poems99.html


ローランドとスーザンの恋の行方のところでひっかかっちゃってなかなか読み進めていませんが、近いうちに読破しようと思います。読破するには、苦手な怖い描写もそしてスーザンの非業の死も乗り越えないといけないのがイヤなんですが……。


そして!忘れちゃならないのがこの「ダーク・タワー」もしかすると映画になるかもしれないんですよね。今のところ2010年公開予定のようです。
http://us.imdb.com/title/tt0964507/
御大スティーブン・キングは「LOST」を観て大いに感激したそうです。おもしろいって!なので「LOST」の監督をしたJJエイブラハムさんに映像権を売ってあげたそうです。「19ドル」で。


「19ドル」…なぜに「19」かというと、この数字はダーク・タワーの中で重要な意味を持つ数字だからです。でもってもうお金儲けなんかどうでもいいくらい執筆活動で儲けていらっしゃるので、自分な好きな監督さんが映像権を入手する負担を極力さけてあげてあまった分をよりよい映像にするべく使えるように配慮したというわけですね。スティーブン・キング!カッコいいです!


でも…誰がローランド役?気になると同時に、トワイライト映画化にあたってのエドワードのキャスティングを知ったときの衝撃がまたもやよみがえりました……あれの二の舞だけはパスです。


スティーブン・キングの「ダーク・タワー」を読んだことがある人も、読んでみたい人も、興味がない人も、人気ブログランキングへ