グラドゥス・アド・パルナッスム博士を弾くには


今月末に某所でがきんちょ1号&2号がソロとデュオでピアノを披露する予定です。今月末といえば、あと半月ほどしかないのですが部活に追われ、宿題に追われてなかなか練習できません。っていうか、そもそも「生粋の練習嫌い」なもんでやばい状況にもかかわらず一向に練習しない。ミニコンサートとはいえ、フリースペースの一角のピアノで弾くという初めての経験。コンクールや発表会という場は「聴いてあげましょう」と思ってくれる方々が対象ですが、今回はストリートライブに近いようなもの。うまく弾けてあたりまえ、そこで初めてお客様の心をつかめるというわけ。ちょっとでもミスしようものなら「公衆の面前でこんな腕前で弾くなんて」と思われても仕方がありません。それだけに、きちんと練習して欲しいのですが……


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デュオも、今までは「きょうだいならでは」のコンビネーションのよさをみせていましたが、ここにきて「きょうだいならでは」の仲の悪さが露呈してきて、息があわないことこのうえなし。かなりレベルを押さえた簡単な曲を選んだのに(それでも聴き栄え&弾き栄えがするとてもいい曲です)、そんなにあわなくてもいいのっ?

ソロはソロで危なっかしいことこの上なし。曲を知っている人が聴いたらひやひやしそう。特にがきんちょ1号の「子供の領分からグラドゥス・アド・パルナッスム博士」はなかなかテンポに乗れず危機的状況です。

「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」〜まさに「練習嫌いの子供が嫌々練習する様」を描いた曲。練習嫌いのがきんちょにささげられたようなものです。それにしたってヘタすぎっ!というわけで、いつもは極力避けているのですがどうしてもうまく弾けないときの最終手段としての「名演奏家のCDを聴いてみる」という技を使うことに。一枚くらいはあるでしょう……というわけで探しはじめたら、見つけました!


それは……名演奏家ですが、どちらかというと「奇人変人」で有名な「ミケランジェリ」のCD。しかも10枚組のアナログ録音。たしか、タワレコで10枚で激安だったので衝動買いしたもの。早速聴いてみましたが、これがまた超の上に超がつくほど超高速。あまり参考にはならないかも…とは思いましたが、一応参考にはなったみたい。これをたよりにちゃんと弾いてくれればいいなあ。


でも、モーツァルトとかと違って、フランス人が作った音楽というのは、やはりフランス人が弾いてはじめて生きるようです。ありゃりゃ、ミケランジェリは名前から見てもイタリア人でしょう。となれば、やっぱりここはつい先日までNHK教育で「スーパーピアノレッスン」をやっていたイケメンピアニスト「ミシェル・ベロフ」さんとか、伝説的ピアニスト「サンソン・フランソワ」様が演奏するものを聴いたほうがいいのかもしれません。

月の光(ドビュッシー:ピアノ名曲集)

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ドビュッシー:ピアノ集(3)

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ミケランジェリ(アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ)の「子供の領分」はこちら

ドビュッシー:子供の領分

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私の持っている10枚組のミケランジェリ。さすが「奇人変人」だけあって、ものすごい演奏です。聴くのも体力がいります。疲れた。