「誰にでも秘密がある」は盗作もいいところ!!


はてな年間100本映画クラブ[007]『アバウト・アダム〜アダムにも秘密がある』
はてな年間100本映画クラブ[008]『誰にでも秘密がある』

ここのところの韓流ブーム。ヨンさまことペ・ヨンジュンを筆頭に何人もの俳優さんが日本でブレイクしています。ペ・ヨンジュンに続く人気者にイ・ビョンホンがいます。個人的には、ペ・ヨンジュンの薄笑いというか嘘笑いが大っ嫌いなので、まだイ・ビョンホンの方がましだなあとは思っていました。で、「誰にでも秘密がある」という彼主演(共演はこれまた日本人に人気のチェ・ジウ)の作品が封切られたときは、面白そうだなあと思い映画館に観に行った私。で、それなりに楽しみました。確かに。


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でもでも、今回とりあげる「アバウト・アダム〜アダムにも秘密がある」をレンタル(ずっと捜していたので、やっとです。ついでに「誰にでも〜」ももう一度見直そうとレンタル)してきて「誰にでも秘密がある」の評価は一気にダウンです。というのも・・・・

「アバウト・アダム〜アダムにも秘密がある」

ややこしい書き方になりますが、「誰にでも〜」はこの「アバウト・アダム」のリメイク作品なんですね。つまり、「アバウト・アダム」の方が先に出来ていたのです。スチュワート・タウンゼントのことも好きな私は以前からこの映画の存在は知っていたのですが、悲しいことにDVD化されませんでした。がしかし、「誰にでも〜」が世に出たおかげで、やっと日本でも発売されたのです。この点においてはイ・ビョンホンチェ・ジウに感謝です。

が、しかししかししかーし!
やっとレンタルしてきた「アバウト・アダム」を観始めてすぐ、ボーゼン。「アバウト・アダム」に文句があるのじゃないんです。「誰にでも秘密がある」にあきれたのです。だって、筋はともかくとして(だってリメイクだから筋は同じですもんね)。カット割がそっくりそのまんま!!もうびっくりです。結局、スチュワート・タウンゼントの演じる完璧な男の役を気持ち悪いくらいそのまんまイ・ビョンホンが真似っこして、フランシス・オコナーの演じるぐずぐず次女役をチェ・ジウがぶりっこ演技で真似っこして・・・・・・って感じです。なかでも特筆するに価するのは、三女がジャズシンガーとしてバイトしているお店で「私、彼と結婚するの!」というシーン。気持ち悪いくらいそのまんま同じです。まったくもってコピーです。クローンです。「アイランド」もびっくり、羊のドリーもびっくりです。
皆の前で誇らしげに結婚すると宣言する三女。がっくりする次女。それから次女ががっかりした訳が画面上で語られ、場面がもどり、その脇で長女が冷笑、そしてなぜ長女が冷笑したかが説明される・・・・というシーン。正直、「誰にでも秘密がある」を観たときは、韓国映画ってすごい!と心底感動したのですが、これってそのまんま盗んだシーンってこと。すごいもくそもあったもんじゃありません。もう、撮影の角度からなにから笑えるくらいそのまんま。

ラストシーン近くに、結婚式を挙げる寸前の彼と長女のセックスシーンがあるのですが、ここもまるっきり一緒。黒いブラジャーまで一緒じゃ、もう悲しすぎます。
たった一つの救いは、「誰にでも秘密がある」のラスト〜ネタばれしちゃいますが、結局彼は神様だった〜に納得がいかなくて、「このラストさえなければばっちり!」などと思ってしまった私にとって、「アバウト・アダム」のラストはすごくすんなり納得できたこと。やっぱりこっちの方がいい作品だったのねん!!とほっとしました。


映画好きな方で、おひまな方がいらっしゃったら、ぜひ私のように、この2本を同時にレンタルされて、見比べて観て下さい。私の激怒ぶりをご理解いただけるはずです。
他にも枚挙に暇が無いくらい、そのまんまのシーンのオンパレード。イ・ビョンホンにもチェ・ジウにもこんなぱくりの映画に出るなんて役者としてのプライドがないのかしら?と良識を疑ってしまう私。望むところとしては、彼らが「アバウト・アダム」の存在を知らないことを切に願ってやみませんが、あまりにそっくりだから、それはないだろうなあ。きっと一度ならずとも観て研究してるはず。それくらいそっくりだ。確信犯もいいところです。


映画は大好きですが、こういうこともあるんですね。なんだか悲しくなりました。

がっかりがっかりがっかりがっかりがっかりがっかりがっかりがっかりがっかりがっかりがっかりがっかりがっかりがっかりがっかり(以下省略)の「誰にでも秘密がある」