私の腹黒「new moon」鑑賞日記

Dear twilighters♪


と書き出すにはちょっと勇気がいりますが……。香港では12月17日に初日を迎えた「new moon」。原作派の私ですが、twilightersの一員を名乗っているからには、映画も観ないとね!!ということで初日と、その次の日と2回観て見ました。


感想は………


twilightersさまたちを敵に回すことを承知で書けば、「twilightersならついていけるけど、そうじゃない方にはついていけない映画だな」っていうことにつきると思います。つまりは、原作を読んでいないとあまりに話をはしょりすぎていてついていけないってことです。


IMDbのデータでも
http://us.imdb.com/title/tt1259571/

RottenTomatoesのデータでも
http://www.rottentomatoes.com/m/twilight_saga_new_moon/


結果は如実にあらわれています。IMDbのポイントは半分以下、RottenTomatoesに至っては3割以下の結果です。でも、こうなるのもわかるような気がします。


もう、せっかく知り合えたtwilightersさまたちから総すかんをくうことを覚悟で書けば、あまりにも原作を無視しすぎ、そして原作に頼りすぎですね。なんだか矛盾してますが。


矛盾してるわけを説明する前に、まずは一言。


監督さん、頑張っていると思います。そして、俳優陣の皆さん、素晴らしいと思います。


が、なんだあの脚本は???脚本がひどすぎる(なかにはいいアイデアもあるんですけどね:エドワードが悲しみのあまり携帯電話をへし折って以後通話不可になるところは、原作よりもOKだと思います)。初日に観に行ったとき、私の真後ろに五人の男子学生(たぶん高校生くらいです。もしかしたら中学生かも)くんたちがいたんです。彼らの反応を見てるとよくわかりました。


この先ネタバレです。

エドワードがベラに別れを告げるあたりから
「え?なんてこうなるの?」と彼らは騒ぎだしました。まぁ、ここらへんはtwilightersであっても「結構強引な話のもっていきかただなぁ」と原作を読んだときから思っていたので、こういう意見は承知の上だったのですが、とにもかくにも


イタリアに行くことになってからの話の展開が早すぎ、おざなりすぎ!!なので全てがパァって感じです。


男子学生たちも「エドワードが別れを告げ」たときはざわざわしましたが、その後の展開は納得ってかんじでずっとおとなしくしていたんです。が、ヴォルテッラに行くことになったあたりから「え???」って騒ぎだしてきて……。
どうしてイタリアなの?(原作をよく読んでればわかるけど、映画では最初のほうにちらっと触れただけだから集中していないとわからない)。
どうしてここでポルシェが出てくるの?(原作を読んでればわかるけど)


そして、原作ではずっとあとまわしだった二人が再度心を通わせるシーンが、時計台の下(というか裏)と前倒しになった瞬間に…

原作派の私も、

そして原作派ではない男子学生たちも

同時に

「え?」

っていう状態でした。


チーがーウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!


そんなに早く仲直り(?)しちゃだめだってば!!!!じゃないとエドワードがベラを一度は捨てた(言葉が悪いですが)意味がないでしょ!!!!!と思う原作派の私。

そんなに簡単にキスして仲直りしちゃうんだったら、どうして映画の最初に彼が彼女を捨てたのかがどうしても理解できずに笑うしかない男子学生たち。


理由はちょっと違いますが、「意味フ」という点では見事に思惑が一致した私たち。


私もそれから先はずっと「違う違う違う」と思いをひきずりながら観てしまったし、男子学生たちもあの時点で集中がすっかりキレてしまって、そこから先はずっと「ナンだこの映画。つまんねぇ」みたいなことをずっとつぶやき続け………。


そして


twilightersのくせに映画のネタバレを読んでしまった私は、映画の終わり方を知ってしまっていたのですが(反則もいいところですが)


それでも


いざエンディングを迎えたときは、あまりの唐突さ(原作を読んで、映画のネタバレを読んでいるのにもかかわらず)〜だって、続きがあるってわかっていても、あれはどうみても「次回作につなげるための終わり方」だし〜に思わず大声をあげて笑ってしまった私。


そして


男子学生たちも私の笑い声につられるかのようにどっかんどっかん笑い出し……


そしてそして


笑い声って伝染するんですよね……。館内爆笑の渦で映画終了。


香港人は映画のエンドロールはよほどのことがない限り観ないので、みな一斉に退出。私はもちろん最後まで居座って観ましたが、エンドロールの間中、ずっと


「この映画はtwilightersじゃないとダメな映画だな」って思ってました。


原作を読んでtwilightのファンになった方はそれこそ世界中にいらっしゃいますし、映画化にあたり、役を演じてくださった俳優さんのファンはこれまたたくさんいらっしゃいます。ファンの方たちをターゲットにするだけでも十分ペイできるというのはわかりますが、いやしくも「映画化」するのだったら、「原作派」と「映画派・もしくは俳優派」の方以外の方にも楽しめるように製作して欲しかったです。1作目のときからうすうす思っていましたが、2作目にして断固たる思いとなりました。


twilightersである以前に、映画ファンである私。映画って、原作を知らない方にもわかるように作ってナンボだと思うので、その視点からいくと、とても残念でした。


が、原作を知っている立場からすると、やはりおもしろいといえばおもしろいんですよね。



ああ……なんだかフクザツ。全否定したい気分と全肯定したい気分の間にいます。





やっぱり心を鬼にしていうと、あまりにも原作派と映画派&俳優派に頼りすぎですね。



なので、日本では年内打ち切りというのもわかるような気がします。原作を読んでないとわからない、俳優さんのファンじゃないとついていけない映画というのは、やはりダメです。



ああ……書いちゃった。この映画を気に入ってくださった方で、遊びにいらしてくださった方、不愉快なことを書いてしまい申し訳ありません。mixiのコミュももう立ち入り禁止かも。



私の腹黒感想文がOKな方もNGな方も、ニュートラルな方も、人気ブログランキングへ