オリンピック記念20香港ドル紙幣


昨日の日記にも書いたのですが、http://d.hatena.ne.jp/nohachan/ オリンピックの観戦チケットをもって指定された中国銀行の窓口に行けばオリンピック記念20香港ドル紙幣を買うことができることがわかったので、さっそく窓口に行ってきました。
観戦チケットを4枚提示して「記念紙幣をください」と言ったところ、「4枚で552ドルです」というお返事が返ってきました。え?20ドル札が4枚だから80ドルじゃないの?と思いましたが、台紙込みで一枚あたり138ドルってことでした。20ドル(300円)が138ドル(2070円)かぁ……。昨日もらったチラシには値段のことは一言たりとも書いてありませんでした……そういうことね。
私達はせっかくの記念だからということで(まんまとひっかかって)買いましたが、中には「太貴(高いよ!)」と言って買わない人もいるようです。まあ、私たちとすればこの儲かった分のお金が中国の四川大震災の復興のために使われると無駄遣いした甲斐もあったというものですが……。中国銀行さん、中国政府さん、そこのところよろしくお願いいたします。


おもしろかったのが支払いの段になって現金で払おうとしたら何度も「VISAも使えますから」って言われたこと。552ドルといえば8280円相当。ちょうど手持ちの現金で払えるからいいやと思ったのに、「いやいやVISAも使えます」。ここでぴ〜んときた私。
説明すると、オリンピックは規定により「オフィシャル商品は一つにつき一つのスポンサーに限定」と決めています。例えば場内の飲料水は全て「コカコーラ社」のもの。出場選手が試合のときに飲んでいる場面がテレビにうつるときは決まって「飛雪 BONAQUA」という中国のコカコーラ社が発売しているミネラルウォーター。多分、選手たちにも相当規制がかかってるはずです。どうしても他社のを飲みたかったら移し変えろとかなんとか。とにかくテレビに映る品はオリンピック委員会指定のスポンサーのものでなければいけないのです。なので観戦場内で売られている飲料水も全てコカコーラ社のもの。他に例をあげると、パソコンはLENOVOだし、ウェアはアディダス。記念紙幣を発行できるのは中国でも香港でも「中国銀行」だけ、そしてクレジットカードで使えるのはVISAだけっ!!


ここで結論。つまりVISAはオリンピック委員会指定のカード会社。オリンピックに絡む商品(チケットであれお土産品にしろ、場内での飲食にしろ)を買うときは現金かVISAしか使えません。VISAとしても「オリンピックに関するお買い物でどれだけVISAが使われたか」がとても大事なこととなります。なので、今日の中国銀行の窓口でも「お支払いはVISAで」としつこく何度も薦めるわけなんですね。思い起こせば昨日の馬術競技場内のお土産やさんでも支払いの際「VISA使えますよ」ってまず最初に声かけしてましたもん。

一度ならず二度三度とVISAを薦められたので、根負けしてカード払いにしちゃいました。銀行の窓口でクレジットカードを使うなんてとても妙な気分でした。


「オリンピック記念紙幣」せっかくなので写真でご披露。

これが台座つき138香港ドルの「オリンピック記念20香港ドル紙幣」様でございます。

表(香港の中国銀行本社ビルと聖火台の絵です)


裏(北京の「鳥の巣」競技場の絵です)


おお〜めずらしい!よろこんでいたのですが、家に帰って手持ちの香港で流通している中国銀行が2006年度に発行した20香港ドル紙幣(註:香港では香港上海銀行HSBC)、中国銀行(香港)、そしてスタンダード・チャータード銀行の3行が紙幣発行をしているので、同じ金額の紙幣でも発行銀行が違うと柄が違います。しかも同じ銀行でも発行年度が異なると図柄が違います)を確認してみたところ…


表(香港の中国銀行本社ビルがえらそ〜にそびえ立ってる)


裏(香港の名所「ビクトリアピーク」の展望台がそびえ立ってる〜こんなの絵はがきみたい)


裏がちょっと違うだけじゃん!!ていうかオリンピック記念紙幣で自社銀行ビルをそびえたてていいのか?それも聖火台よりえらそうにそびえたってるし!!!


ちなみに台座はこんなかんじ。ただの厚紙です。

表(そのまんまの絵やな)


裏(一応、20ドルが見えるように一部ビニールです)


観戦チケットは「記念紙幣をひきかえました」ということで、裏に馬術競技のマスコットの絵のスタンプを押されました(写真の上がチケット表。下がスタンプ捺印すみのチケット裏)


チケットを返してくれるときにピンクのレシートをくれました。見てみると「記念紙幣は138香港ドルです」って書いてある。この期に及んでこんな紙もらってもねぇ。レシートは確かに必要だけど、その前にオリンピック会場で配るチラシに値段を明記しておいたほうがいいと思うな。



なんだか罠にハマったような気がする。20ドルの価値のものを7倍近くの値段で売り出したからにはちったぁ社会貢献に使えよオラっ!!



罠にハマったついでに、本日中国銀行のATMにて4000ドルほどおろしたのですが、なんと500ドル札2枚と1000ドル札3枚で出てきやがりました。ムカつくわ。なんでムカつくかというと、1000ドル札(15000円相当)に問題アリなのです。一時期1000ドル札の偽札が流通したせいで、一般のお店では「1000ドル札お断り」っていうところが多いのです。大きなお店でも受け取るときにかなりイヤな顔をされるし。500ドル札ですらセブンイレブンなどではレジの後ろに「偽札判定機」が置いてあるのでそれにかざして調べるくらい。そんな嫌われものの1000ドル札が一気に3枚も我が家にやってきた!!!げ〜。たまたま本日中に1500ドル支払う先があったのでそこで2000ドルは消費できました。もちろん、相手は受け取るときに「げ、こいつ1000ドル札で支払いやがった!それも2枚も出しやがった!!」みたいな顔をしましたけどね。かまわずつきつけましたわよ。


なので残るはあと一枚。記念に写真撮影をしておきました。


あれ?20ドル札と同じ柄じゃん!と思った方はえらいです(またもや自社ビル自慢かよ、って思っちゃった私。ちなみに裏は湾仔にある国際展示会場の図柄でした)。
なぜかというと、このお札は中国銀行のATMでおろしたお金だからです。補足説明をすると、ATMでおろす場合前述の3行の場合は必ず自社発行のお金がATMから出てきます。他にも「交通銀行」とか「上海商業銀行」とかいっぱい銀行がありますが、そういうところも「紙幣発行銀行3行」のいずれかとなんらかのつながりがあるので(軽い系列みたいなものでしょうか)自行と一番付き合いの深い発行銀行の紙幣をATMに入れているらしいです。