鳳城酒家(フォンセンジャウガ)に行きました


冬休みに入ってからというものの、地道に3食ごとに作っていた私。とうとう音をあげました。どこかに食べに行きたいなって。というわけで、「鳳城酒家」というお店に旦那が予約を入れてくれましたが、こともあろうに昨日からがきんちょ2号が熱を出してダウン。これはもうキャンセルするしかないな…と思いましたが、けなげにも「家にいても熱は下がらないし、行こうよお母さん」と言ってくれました。まあ熱もほとんど平熱近くまで下がったし、途中で気分が悪くなったりしたらお持ち帰りにすればいいし……


この「鳳城酒家」というお店。香港内に数店あります。九龍側のお店にはチョウ・ユンファさんもお忍びで来られるそうだし日本語も通じるようですが、香港島のお店は日本語が通じません。事前に旦那がメニューをとりに来店しておいてくれたので、予習をしておいてから筆談でオーダー。こういうとき日本人って便利だなぁと痛感します。漢字が読めるので、広東語が話せなくても多少の用は足りてしまいます(しかし広東語の学習においては、ヘタに漢字が読めるだけに最終的にはそれがネックとなって、非漢字圏の国の人々の方が上達が早いという逆転現象があるのです。非漢字圏の人々は漢字は読めないけれど、耳から言葉を覚えてしまうので、結果そちらの方が語学学習には向いているというわけ)。


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鳳城酒家のメニュー〜ここは「順徳料理」。広東省のすぐそばにある「順徳」という場所の料理。中華料理というのはだいたい鳥は頭がついたまま出てくるし、お肉は骨付きのまま、お魚は骨がそのまま…というダイナミックな料理が多いのですが、この順徳料理は鳥は頭はついていないし、お肉もお魚も骨をとりのぞいて繊細に料理をしてくれます。中華はおいしいのですが、うらめしそうな鳥と目を合わせながら食べたり、お腹がすいているのに骨をはずさないといけないもどかしさがちょっと気に入らなかったのですが、順徳料理にはそれがないので、特に「鳥のおかしらつき」が苦手な人には向いている料理です。

乳猪隻餅(豚のカリカリ焼き。きくらげ添え)

鍋貼大明蝦(食パンの上に蝦をのせて、はがれないようにさっくりフライ。マヨネーズでいただきます)

大良炒鮮{女+乃}(炒めた蟹を卵白+片栗粉+水牛の乳で煮たもの。水牛の乳は牛乳よりコクがあるので、まるでチーズのような食感です)

脆皮{火+乍}子鶏(鶏のパリパリ焼き。皮が本当にパリっとしています。4人で食べたので「半隻」〜1匹の半分〜にしてもらいました。

鳳城炒飯(お店の名前のついた炒飯。蝦とか蟹とか具沢山でおいしい)

伊麺(平たい麺の焼きそば。あっさりしていておいしい)

蓮蓉西米{火+局}布旬〜旬の中の「日」が本当は「田」です〜(デザート。プリンを頼んだつもりなので、冷たいものがでてくるのかな?と思ったらできたてのほやほやの熱々プリンが出てきて感動。中にはタピオカのつぶつぶがいっぱい。お店の人が「4人で分けなさい」と言っていたのが納得の大きさ)

拡大図

これらのメニューに加え、ビール1本とがきんちょどもがジュースを頼んで、お会計は680香港ドル(10200円)。かなり良心的なお値段にびっくり。もっとびっくりしたのが、体調不良に加えてもともと中華料理が嫌いながきんちょ2号が蝦のトースト揚げや炒飯、伊麺、そしてプリンをおいしいおいしいと何度もお代わりしたこと。食欲ないよう…と言っていましたが、本人も「食べられた、よかった。また来たい」って言ってくれました。
お店のサービスに関しても、スタッフも広東語ができない私たちのつたないオーダーを一生懸命聞いてくれたし、なにかと気を配ってくれたし、大満足です。お昼は飲茶をやっているそうなので、今度はお昼に行ってみたいものです。


今日の写真は鳳城酒家のシンボルの「鳳凰」。私達が食べていた場所の奥にあった個室の中の鳳凰は目が電気でピカピカ光ってました。