シカゴで年越し


エドワードの生まれ故郷シカゴで2006年から2007年への年越しをすることになりました。夕方ホテルへ戻ってみると、ロビーはすごい人だかりです。彼らを尻目に客室へのエレベーターに乗り込もうとしたら、前日までいなかったガードマンさんたちから「今日はホテルの客と年越しパーティの客しか入れないようにチェックをしているので、フロントで再チェックインしないとエレベーターには乗せられないよ」ときっぱり断られました。フロントを見ると列ができてました。げんなり。でもその列をクリアしないと「お客」の証であるブレスレッドをもらえない。もらえないと入室できない……列に並んだら並んだで一人ひとりに名前や住所を聞いて本人確認を取っているので、時間がかかることしきり。ちょっとめんどくさいなあと思っていたのですが、夜中になってこれだけの警備をすることに納得する次第です。


ホテル宿泊客は青、年越しパーティの客は赤のブレスです


夕方になって、旦那は疲労のあまりうとうとしだしました。することがないがきんちょは、昨日に引き続き「プールに行きたいよう」と言い出す始末。それなら二人でいってみようかとホテル3階にあるプールへとくりだしました。昨日はいなかったガードマンさんがプールの入り口に配置されていてブレスレッドを見せないと入れてもらえない仕組みになっています。ずいぶん厳重ねえと思いつつ、がきんちょが泳ぐのをぼっとみていたら窓の外からなにやら音がしはじめました。


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音の正体は「花火」。ミシガン湖畔から花火がぼんぼん打ちあがってます。窓越しに見る花火はとてもきれい。しかも冬なのに水着姿で見る花火……。


プールから上がって部屋にもどり、なんだかんだしているうちに旦那が起きてきて、そのかわりにがきんちょが夢の中へ。本当はいけないんだけど、がきんちょが寝たのをいいことに旦那と二人でミシガン湖畔のネイヴィパークに年越しをしにいきました。23時50分ころから上がりだす花火。冬の夜空に大輪の花を咲かせます。一花咲くごとに大歓声です。お友達同士、恋人同士で抱き合い、キスしてます。そんな中男同士のカップル、女同士のカップルでもキスをしている風景が。私たちの目と鼻の先ではすんごく綺麗な女の子とちょっと不細工な女の子同士で、熱烈なキスシーンが繰り広げられてました。
花火をビデオに撮っていたのですが、彼女たちのキスシーンもばっちり入っています。撮るつもりはなかったんだけど、アングルに入ってきてしまって仕方ありませんでした。もう音とかも入ってそうな勢い(ていうか入ってます)で、目のやり場に困りました……。人生日々勉強です。花火の写真の下方に写っているとんがり帽子が噂の彼女たちです。


0時を迎えた瞬間に「Happy New Year!」の大歓声。周りの人たちと抱き合いまくりです。夢のようなひととき。でもほどなく花火も終わり、ホテルへと帰りました。花火は終わりましたが、ホテル内はまさにパーティまっさかり!ロビーも酒場も人だらけ。せっかくだから一杯飲もうよということになり、バーカウンターに並びました。ここまでは楽しい年越しだったのですが、ここで落とし穴が。以前の日記で「人種差別」のことを書きましたがhttp://d.hatena.ne.jp/nohachan/20070109/まさに年越しの場で無視されるはめになろうとは……。そうです、年越しを祝うために乾杯しようとお酒をオーダーするために並んだバーカウンターでシカトされたわけ。ちょっとむかつきましたが、まわりのみんなは幸せそうだし、ここまで差別らしい差別も感じない旅行だった〜到着後すぐに差別の嵐だった旅行もあったので、それからするとずっとマシ〜ので最後の最後で洗礼をうけてもまあ我慢できたので。結局はバーテンダーが無視しているのを気づいてくれたベテランらしき年配のお店の方がすっとオーダーを聞きにきてくれたのでほっとした次第です。


やっとの思いでゲットしたビール瓶を片手にパーティに来ている人たちをぼうっと眺めていたら、女の子とエロ親父の喧嘩が勃発!エロ親父が女の子に口も出し、手も出しした瞬間に女の子がキレてグラスを親父に投げつけました。そしてはいていたハイヒールをぬぎすてるやいなや、ハイヒールで親父をめった打ち!すぐにガードマンがすっとんできましたが、いやあ見ものでした。人種差別されたことも忘れるくらいの見もの。

ビールを飲み終わって部屋にもどろうとすると、数台あるエレベーターのうちまともに稼動するのは二台くらいだけ。あとはガラスが散乱してたり若者が占拠してたり……その状況をみて「なぜお客を区別するリストバンドが必要か否か」を理解した私。

エレベーター内でも「あなたたち国籍どこなのぉ?あててみようかぁ?韓国人?中国人?ベトナム人?」と若い女の子にからまれる始末。おーい!日本っていう国ご存知?私は日本人なのよ〜!と内心毒づきながらも英語ができない弱みで「日本人よ」とだけ一言。すると彼女は「ふーん、日本人なんだぁ。私はね、アメリカ人と韓国人のハーフなのよ〜」と一言。おーいおーい!ハーフだったらまるきり「欧米か!」な見かけなのはなぜ〜?嘘つくと成仏できないのよ!キリスト教徒なのにそんなことも知らないの??あんた絶対酔っ払いだねっ!

部屋にたどり着いたらたどりついたで、廊下からどんちゃん騒ぎが聞こえてきます。でもまあ疲労困憊してたからすんなり眠れました。

翌日部屋の外に出てみると、廊下がすごいことになってました。ゴミだらけです。エレベーターに行ってみると、使えるのはたったの2台(昨日とかわらないけど、修理できてないのにむかつきました)。それ以外は要掃除。やっぱり酒が入るくらいのパーティは監視してないとダメなのね……警備員のみなさん、お疲れさまでした。お掃除の担当のみなさん、お疲れさまでした。ヒトゴトながら気の毒すぎです。それくらいすごかった……