シカゴ


シカゴの観光案内をみていると、老舗デパートの「カーソン・ピリー・スコット」はイチオシ!という情報がてんこもりです。建物も有名な建築家によるものだし、なにより伝統あるお店です。ただし、ここ最近ではシカゴ郊外にできたアウトレットモールなどにお客を奪われ、経営が苦しいという噂もちらほら耳にしていました。でも、老舗は老舗、きっと大丈夫。シカゴにいったらカーソン・ピリー・スコットでお買い物をぜひ!と思っていたのですが……


私たちが店内で目にしたものは、たくさんのお客様。あれ?アウトレットモールにおされてお客さん激減中じゃないの?お客様きてるじゃん!と思ったのもつかのま、壁一面にはられた「Store Closing」の張り紙。そうです、1月1日をもって閉店しますというお知らせ……。たくさんのお客様は閉店セール狙いの人でした。閉店セールにしてはお客様は普通の人数です。ということは、まったくもってシカゴ市民からは見放されてしまったということ。老舗デパートの最期に立ち会ってしまった私たち。絶句です。


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お店が代替わりしてたのは何も「カーソン・ピリー・スコット」だけではありませんでした。「マーシャルフィールズ」というシカゴの老舗も「メイシーズ」にとってかわられていました。ガイドブックを鵜呑みにするわけではありませんが、本に載っているお店のうち2店も閉店しているとなってはびっくりするよりほかありません。


「カーソン・ピリー・スコット」閉店のお知らせを伝えるHP
http://www.chicagobusiness.com/cgi-bin/news.pl?id=21835


「マーシャルフィールズ」を吸収したメイシーズのHP
http://www1.macys.com/index.ognc?CM_REF=na


「マーシャルフィールズ」の歴史
http://en.wikipedia.org/wiki/Marshall_Fields


なんだか暗い気持ちになりながらもお買い物を終え、次はがきんちょリクエストのスケート場です。ここでもいろいろな国の人たちと写真を撮りあいっこしたりしてほのぼのムード。そんな中、警備のお兄さんが近寄ってきて一言「おたくの子供スケートうまいね。習ってるの?」。もう大喜びの旦那。わかる人にはわかるんだね〜って。たった1年ですが習わせた甲斐があったというものです。


スケートとお買い物はできたものの、この日はあいにくの曇天。「バカと煙はなんとやら」でCNタワー→エンパイアステートビル→ときて、シカゴ名物シアーズタワーによじのぼろうとしたのですが、係員の人が「視界ゼロです。上っても無駄よ」とありがたーい一言。上るなんていおうものなら変人扱いされかねない勢いです。忠告を聞き入れて断念しました。さすがアメリカ、上っても無駄ならぴしゃりと断るんですね。日本だったらまずありえない話。日本式のお客様まかせの判断がいいのか、アメリカ式のきっぱりとした判断がいいのかは賛否両論でしょうけど。アメリカはさすが訴訟好きの国ならではの対応ですよね。上って景色が見えなかったら金返せ〜!って言われるのがイヤってとこ。

シアーズタワーHP
http://www.sears-tower.com/home.axis


のぼりたかったなぁ。上るの断念した(させられた)のはこんな天気だったからね。シアーズタワーの下から撮ったんだけど、何も見えない……