ジャン・マルク・ルイサダさんのピアノの公開レッスンに行きました

今日は夕方6時から新大久保にてピアノの公開レッスンがありました。当初はがきんちょどももお稽古事があるし、ちょっと遠いし、終了時間も遅いので行くつもりはなかったのですが、ピアノの先生からのお薦めもあったし、がきんちょどもに聞いたところ「行く行く」というし、それよりなにより旦那が出張中でいないので遅く帰宅してもイヤな顔されないし、じゃあ行ってみよう!ということに。

講師の先生は去年NHK教育で放映されたスーパーピアノレッスンにてショパンの講座を担当された方でした(写真の横顔をみてご判断ください)。


NHK教育のスーパーピアノレッスンの放映を観たことがある方もない方も、楽譜を買っていた方も買わなかった方も、先生がどの方か判る方も判るわけないじゃん!という方も人気ブログランキングへ


新大久保の駅を降りてから大久保駅方面へと歩いていったのですが、この両駅間って本当に近いんですね(徒歩3分くらい)。その間にすれ違った人々が話す言葉を聴いていると、断然日本人より中国人と韓国人の方の比率が高いのにびっくりしました。噂には聞いていましたけど、本当だったんだなあって。なんだか私たちのほうが外国人っていう気分になれました。


肝心要のレッスンですが、生徒さんはお二人。お一人はこれから留学されようという方、もうお一人は留学を終了されて帰ってこられたばかりの方。最初に弾かれた方は、私たちからすれば十分弾けるように見えましたが、先生の手にかかるとけちょんけちょん。通訳の方を介してしかおっしゃられる内容は正確にはわからないまでも、翻訳されないまでも「あ〜ダメだししてるんだなあ」というのが判っちゃうくらい。
留学から帰国された方でも、あるフレーズを(ほんの2小節ほどですが)何十分もかけてなおされていたくらい。この方はコンサートを開かれるくらい上手な方なんですけど、それでもこんなになおさなきゃいけないことがあるんだ……と思うと気が遠くなるようでした。


いろいろためになるお話をしていただいたのですが、そんな中でも
①楽譜にはすべてのことが書いてある。書いてあることを逐一読みこんでそして弾きこんでいけばいい
②手の形は橋の形を作ること。鍵盤の端を弾きなさい
という2点。これは、私ですらピアノのお稽古をはじめた子供のころから先生に言われ通していることです。それを「留学する」・「留学した」レベルに到達している生徒さんでも指摘されちゃうなんて……と考えるとピアノって何?って思っちゃいますね。


生徒さん用と講師の方用で2台スタインウェイが用意してあったんですけど、使っていたのは生徒さん側だけ。先生は必要に応じて生徒さんをどかせて同じピアノで弾いてみせていましたが、もうびっくりです。同じピアノで同じフレーズを弾いているとは思えないくらい


音の色が違う!音の量が違う!(先生のネクタイの色にしてみました)


「ピアニスト」の本当の力量をまざまざと見せつけられました。たった数フレーズだけでしたが、至近距離であの弾きっぷりを拝見できただけでもわざわざでかけた甲斐があったというものです。同じピアノ同じ曲で、あれだけ違っちゃうなんてすごすぎる……


やっぱりピアノは趣味でとどめておいたほうがいいかも。つきつめると大変なことになりそう。それに、留学先によってはフランス語やドイツ語も必須だし(アメリカに留学するのなら別だけど)……あ〜私は音大にいかなくてよかった!